骨移植
Bone graft

自家骨

患者様本人の骨を意味し、自分の骨をブロックとして切り取り、ブロックのまま、または顆粒状に砕き骨が足りない部位へ移植します。
通常は下顎骨のオトガイ部、下顎枝から採取する場合が多いですが、足などから採取する場合もあります。
自家骨移植は骨増量法のゴールデンスタンダードと言われ、行われてきました。
メリットは、骨誘導能が高い。自分の骨のみを使用していることにより安全性が高く、未知の疾病の感染がないことにより安心感があります。
また、口腔内から比較的容易に採取することができます。
デメリットとしましては、採取できる量に限界が有ること、採取時に手術部以外を傷つけることが挙げられます。

他家骨

他人から提供されたヒト由来の生体材料です。
「脱灰凍結乾燥骨(DFDBA)」と「非脱灰凍結乾燥骨(FDBA)」の2つがあります。
スクリーニングによる安全なドナーの確保と、放射線処理による抗原性の除去などの処理により、感染の危険性は極めて低いとされています。
メリットは骨誘導能がある。自家骨の不足を補えるため、手術部以外を傷つけることもありません。
デメリットは、微生物の感染は極めて低いとされていますが、未知の微生物の存在は完全に否定できません。

異種他家骨

ウシの骨を高熱で焼却処理し、異常プリオン由来の感染危険性について、安全性に問題がないとされています。
安全面においては、米国・欧州における医療用具の基準を全て満たしています。
メリットは骨誘導能があることです。
デメリットは安全性に問題がないとされますが、狂牛病やヤコブ病などの心情的不安があること。

当医院で使用している骨移植材

○Geistlich Bio-Oss (ガイストリッヒ バイオオス)

原産国オーストラリア(過去に狂牛病の発症歴なし)の天然由来のウシの骨を原材料として製造された骨補填材です。
ガイストリッヒ バイオオスは24年間世界中で使用され、700以上の文献を有しており、日本では厚生労働省から安全性、有効性が認められ、薬事承認を取得しております。
また、健康管理、衛生管理された原材料、15時間以上の高温処理、ガンマ線照射による滅菌処理も行われており感染のリスクはありません。
自家骨と構造が似ており、歯槽骨、顎骨の欠損部位における骨の再生・増大において、成長を促し、インプラント植立に必要な骨量を確保します。

○OraGRAFT (オラグラフト)

脱灰凍結乾燥骨(DFDBA)、ヒト由来の生体材料です。スクリーニングによる安全なドナーの確保、凍結乾燥処理によるHIVウイルス不活性化、放射線処理による抗原性の除去などの処理により、ほぼ安全とされております。
米国医療用具・医療機器に対する安全要求事項を満たしており、FDA承認を受けておりますが、厚生労働省の承認は得られておりません。未知のウイルスによる感染の危険性がありますが、現在まで感染報告はありません。